中学校・高等学校における英語教育の抜本的改善のための指導方法等に関する実証研究

信州英語プロジェクトについて

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プロジェクトのコンセプト

―「中学校・高等学校における英語教育の抜本的改善のための指導方法等に関する実証研究」とは

中・高等学校における英語教育の抜本的改善のため、先進的な指導方法・体制、ICT教材・指導資料作成等の実証研究を実施する事業です。委託先として、大学等3機関が選ばれています。

【信州英語プロジェクトの目的】

信州大学が長野県教育委員会及び軽井沢町教育委員会と連携をとり、本事業を計画しました。本事業は、次期学習指導要領の目標案、国の指標形式の目標案及びCEFRを共通参照枠として、言語活動の高度化を図った「CAN-DOリスト」形式の学習到達目標を作成し、その目標に基づき、先進的指導方法を実践し、評価方法を開発・実施し、成果を科学的に検証します。さらに、データに基づく好事例を公表することにより、次期学習指導要領の改訂に向けた英語教育の抜本的改善に資することを目的とします。

組織図

代表法人

法人名 国立大学法人信州大学
理事長名 濱田 州博
学校名 信州大学
所在地 松本市旭3丁目1番1号

事業責任者

職名 教授
氏名 酒井 英樹

事務担当

職名 主査
氏名 大山 繁

 

年計画

平成31年度の年計画

平成31年度の拠点校共通の重点研究テーマを

・「書くことに関する先進的実践と検証(2年目)」

・「話すことに関する先進的実践と検証(3年目)」

・「CAN-DOリスト形式の学習到達目標の活用」

とし、以下のことを取り組む。

① 書くこと(2年目)と話すこと(3年目)の先進的実践(指導方法開発実践チーム)

即興的に話すことの指導の工夫の研究及び書くことの指導の研究を継続的に行う。さらに、「技能統合」も意識しながら研究を行う。

特に、即興的に「話す」言語活動は、全ての拠点校において実践を継続すると同時に、その指導方法について研究を進める。特に、高等学校においては、英語による言語活動割合の向上に意を払い、改善を進める

② 書くことに関するパフォーマンス評価の実施及び分析(2年目)(評価方法開発検証チーム)

平成29年度に検討した、書くことのパフォーマンス評価方法を、平成30年度に引き続いて、平成31年度も実施する。平成29年度、平成30年度、平成31年度の結果に基づきながら、①で取り組む先進的実践を検証する。

③ 話すことに関するパフォーマンス評価の実施及び分析(3年目)(評価方法開発検証チーム)

初年度に検討した、話すことのパフォーマンス評価方法を、平成29年度・30年度に引き続き、平成31年度も実施する。平成28年度~平成31年度の結果に基づきながら、①で取り組む先進的実践を検証する。

④ 多面的な成果評価方法の実施及び分析(評価方法開発検証チーム)

初年度に検討・実施した、言語についての知識・理解、コミュニケーションを図ろうとする態度等を評価する方法を、平成29年度、平成30年度に引き続き、平成31年度も実施する。平成28年度~平成31年度の結果に基づきながら、①で取り組む先進的実践を検証する。特に次の点に焦点をあてる。

(1) ALT等の活用

(2) CT等の活用

(3) 主体的・対話的で深い学びの授業改善

⑤ 外部資格・検定試験の実施(評価方法開発検証チーム)

中学3年生全員と高等学校2年生全員に対して、GTEC (4技能型)を実施する。平成28年度~平成31年度の結果に基づきながら、①、③、⑤で取り組む先進的実践を検証する。

また、附属長野中学校の3年生のうち、2クラスについては、7月と12月に GTECを実施する。平成31年度は、話すことの技能統合の指導を中心にして、集中的に指導を行い、その効果を検証する。

⑥ CAN-DO リスト形式の学習到達目標の活用の研究

各拠点校の教科会において、CAN-DOリスト形式の学習到達目標の共有(教科会の持ち方)、活用(年間指導計画、単元計画、授業計画の作成の方法)、公表(生徒との共有、地域への貢献など)、見直し(生徒の実態に合わせた学習到達目標の修正)について、その事例と手順を明確にする。この方向性については、平成30年度第2回運営委員会(平成31年2月17日実施)において確認済みである。

特に、年間を通して、CAN-DO リスト形式の学習到達目標の活用を、教科会の中心的な話題に据えることによって、複数の教員が同じ目線で指導にあたれることの実感が報告されていること(平成28年度附属長野中学校、平成30年度蘇南高等学校など)を鑑みて、4月当初から年間を通した教科会の中で、CAN-DO リスト形式の学習到達目標の共有、活用、公表、見直しを実践し、そのスケジュールを整理する。

これらの成果をパンフレットとして分かりやすくまとめ、長野県内の中学校及び高等学校を中心に配布する。

⑦ 研究成果の普及に関する取り組み

研究成果の普及として、(1) 年2回の研修会、(2) パンフレットの作成・配布、(3) ウェブサイトの内容の充実を行う。このうち、(1) と(3)については、平成28年度から継続して行ってきたことであるが、その内容の改善を行う。具体的には、(1) 研修会のプログラムとして、研究成果の普及のための内容を増加させる。(3) のウェブサイトについては、CAN-DO リストを公開したり、改善の事例を示したり、指導方法の紹介を行うような内容を含めるように構築する。(2) については、1つ目の課題に関する取り組みの内容を整理し、パンフレットとしてまとめ、印刷した上で、配布及び公開を行う予定である。

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